British Phantom FG.1 完成
キャノピーのマスキングを剥がして完成です
マーキングは、
No.111 Squadron , Royal Air Force Leuchars , Scotland , September 1989.
黒一色の機体は難しいです
光沢仕上げは少しの傷やムラが目立つので神経をつかいます
結局半光沢(セミグロスクリアー)としてツヤを抑えたのですが、それでもちょっと光をあてるとアラが目立ちます
以上、完成です
(完)
British Phantom FG.1 続き
間もなく完成、と言いたいところでしたがここへきて落とし穴にはまってしまいました
両主翼の増槽タンクの取り付け位置に穴を開けていなかったのです
インストの最初のほうに、タンクを取り付けるのなら切り欠きの部分を削り落とせという指示があったのでした
丸い穴ではなく長穴ですね
塗装も仕上げのクリアコートまで終わり、しかも薄い主翼に今更長穴加工は危険すぎてとてもできません
イモ付けにするわけにもいかず、仕方なく0.5㎜の真鍮線で軸打ちすることに
主翼の厚みを考えて、写真では長めに切っていますが取り付けるときにはギリギリ短く切り詰める必要があります
機体は完成、あとは脚回りとミサイル、増槽タンクが残っています
主脚の取り付け、ファインモールドのファントムに似たような作りです
取り付け面に突起があって、内側へ差し込む形となります
うまく奥まで押し込むことができれば、角度も位置も一発で決まります
前脚はもう少し機体に対して直角でもいいのかなと思いますが、固定します
ミサイルの仕上げです
デカールを貼りクリアコートしておきます
(続く)
British Phantom FG.1 続き
尾部排気口回りのメタル部分の塗装です
いつもの過剰マスキング、黒地にシルバーが少しでも付いてしまうと非常に目立つため広範囲にマスキングします
前作ESCIのファントムと同様、シルバーで塗装後、0.4mmの細いマスキングテープを等間隔で貼付け、burnt Iron で変化を付けます
側面のシルバーはブラックを適当に混ぜてパネルごとに塗り分け、排気口から尾部へ向かってエナメルのクリアブルー、クリアオレンジ、クリアイエロー、スモークをムラになるよう重ねていきます
スタビレーターもシルバーとburnt Iron で塗り分け固定します
フラップとエルロンも上下面の塗り分けがないので固定してしまいます
この後、光沢クリアーでコートして、しばらく乾燥させます
いよいよデカールの貼付けなんですが、その貼付け指示の図面を見ると、気が遠くなるような数のステンシルです
ブラックの機体に黒字のコーションデータを貼り付けて見えるのか?
試しに尾翼に何枚か貼ってどうなるか見てみました
塗装指示のカラー図に載っている赤に白字の番号のデカールを貼った近くに、細かい黒字のステンシルを貼ってみました
下の写真では、赤い「M」の上部に2枚ほど貼っていますが、ほとんど見えません
光を当ててよく見ると何か貼ってあるように見える、という状態です
これでは苦労して200枚貼っても、せっかく綺麗に仕上げた機体が汚く見えるだけなので、止めることにしました
というわけで、カラー図に指示されているだけのデカールを貼って終了
情報量としては随分少ないですが、見た目にはこれで十分です
最後に半光沢のクリアーを全体に吹き付けて機体の塗装はほぼ完成です
今回は、タミヤアクリルの X-35 セミグロスクリアーを使ってみました
ファレホの Satin Varnish でもよかったのですが、なんとなくタミヤアクリルのほうがツヤの感じがほどほどで良さそうな気がします
(続く)
British Phantom FG.1 続き
キャノピーのマスキングです
いつものマスキング販売さんには無かったので諦めていたのですが、探照堂にありました
Airfixのキットは数が多いので、全てに対応しているわけではありませんが、ラッキーなことにPhantom FG.1/FG.2用があったので早速購入
最近使っていなかったのですが、素材が白に変わったのですかね
以前は薄いブルーで強く引っ張ると伸びてしまってちょっと厄介でした
艶消しブラックで塗って取り付けてしまいます
下面の開口部にマスキング
排気口や脚収納庫も開口部は全てマスキング
すり合わせをしたつもりでしたが、微妙な隙間ができてしまうため、洗濯ばさみで押さえつけます
結局それでもわずかな隙間ができていたので、UVクリアジェルで埋めて硬化させます
機体全体をブラックで塗装します
タミヤアクリルのX-1 ブラックです
勘違いをしていて、このカラー図を見て単純にブルー一色の塗装か、と思っていました
よく見ると、ブルーではなく、Humbrol のNo.21 Gloss Brack なのでした
乾燥後、開口部のマスキングを剥がします
ブラックとホワイトなので、はみ出しがあると非常に目立つので今のうちに手直しをしておきます
(続く)
塗料の互換表シリーズ 最後はファレホの Cross Reference Chart です
ファレホ のMODEL COLOR に対応する Federal Standard、RLM、RAL、Citadel Foundation、Gunze、Humbrol、Revell、Tamiya、Testor、Model Air、Game Color のクロスリファレンスとなっています
MODEL COLORの他に、PANZER ACES、Model Air、GAME CoLor のリストもあります
ファレホメインに使っていく場合、このChartだけで用が足りるのではないでしょうか
★Vallejo Cross Reference Chart Equivalent Values
クロスリファレンスなので、相互に参照可能です
色によっては調合するように記載されていますが、調合割合の表示はないのでそこは調べる必要があります
ただし、稀に間違いが(転記ミスなのか勘違いか)あるので、他のサイト等で確認する必要があります
他とはちょっと変わった互換表(対応表)です
Mr.カラーに対応するファレホをグループに分けて並べて比較することができます
モニターの設定によって見え方が変わるとは思いますが、そのものずばりの色が手元にない場合、似通った色を選ぶことができて意外に便利かもしれません
★Mr Color to Vallejo Paints Conversion Chart
例として、Green系の塗料で見てみます
同じGreen/グリーンでも微妙な色の違いが並べることによってよくわかります
日本海軍機の機体上面の濃緑色としてよく使う 71.007 OliveGreenはやはりMr.カラーの C15 と近似色であることがわかります
紫電一一型で使った 70.980 BlackGreen は違うグループのグリーンということですね
見た目や雰囲気で適当に使わずに、同じグループの色を明度を変えたりして使うのが良いようですね
米国連邦規格のFederal Standardと各塗料の対応表です
Federal Standard 595C とItaleri、タミヤ、ハンブロール、Gunze(Mr.カラー)、Revell、AKインタラクティブなどの対応表で、F.S.ナンバーがキーになっています
★Federal Started Paint Conversion Chart
F.S.34151 から F.S.33722 までリストがあります
そのものずばりがない場合、調合リストらしき記載がありますが、割合が書いてないのでちょっと使いずらいかもしれません
ページの下のほうには、Gunze(Mr.カラー)をキーにしたリストもあります
H1からH346まで
更にその下のほうには、Italeri、タミヤ、Humbrol、Revell、AKインタラクティブの対応表もあります
AKインタラクティブやRevellカラーをキーにして参照することはほとんどないと思いますが、ホントかウソか確認のために見るぐらいでしょう
塗料の互換表続きです
ハンブロールの製品紹介のサイトにも互換表がありました
ハンブロールはエナメルだけかと思ったらアクリル塗料もあるのですね
塗料製品の一覧の下に、互換表があります
巨大な表なので拡大しないと見えません
全体がPDFファイルなのでダウンロードしておくといいかもしれません
Life Color や Xtra Color の対応を確認したいときは参考になります
Gunze(Mr.カラー)、Xtra Color、Life Color、ファレホ、Revell、タミヤ、RLM、FederalStandard、Testor、Games Workshop、Europeanなどとハンブロールの対応表を見ることができます
以前塗料の互換表を何か所か投稿しました
ファレホを使い始めて、外国製のキットにも手を出し始め、そのインストにかかれていたハンブロールの色番号から近似色を探すのが一苦労でした
当然タミヤ、ハセガワのキットにもファレホの対応表などあるはずもなく、Mr.カラーやタミヤアクリルの近似色を探すのもまた大変でした
当時と比べると外国のモデラーにはかなりファレホが使われているようで、互換表や対応表も随分増えたような気がしますが、残念ながら日本ではまだ一般的ではないようです
ネットやモデルアートなどの雑誌の作例を見ても、特にプロのモデラーさんなどはほとんどMr.カラーなどのラッカー系塗料を使っていて、ミリタリー物では特にその傾向が強いと思います
これはやはり記事の締め切りに追われていたり、乾燥が早く綺麗に仕上がるから、などの理由があると思いますが、いつまでラッカー系を使わせる気なんでしょうか
我が家でも以前は普通にMr.カラーを使っていましたが、家族からの非難と冬場の窓全開攻撃に耐えられず断念、水性塗料へ切り替えたのでした
ファレホを使い始めて8年、相変わらずボークスの独占販売なので、店頭で買えるのはアキバのボークスのみ、ネットでは高い送料を支払わなければなりません
普及させようという気はないのですかね、もう少し取り扱い店を増やしてくれたり、価格を下げてもらえば広がると思うのですが
以前から使っていた互換表のサイトが閉鎖されたり、内容が古くて使いにくくなってきたのでPC用の互換表を探していたところ、いくつか出てきたのでご紹介。
英語のサイトですが、ブラウザで翻訳すると見やすいです
「ModelShadeペイント変換チャート(模型用塗料換算表)
モデルペイントカラーの最も包括的な変換ツールであるModelShadeへようこそ
タミヤ、ハンブロール、ミグ、ファレホモデルカラー、ファレホモデルエア、ミスターホビー、AKインタラクティブ、テスターズとの変換」ということで、変換元ハンブロールからファレホの対応表を見てみることにします
「Get Started」をクリックすると
変換元の塗料を選択します(以下は翻訳後の画面)
今回はハンブロールを選択
変換元の色をリストから選び、「結果を表示」から全て、または変換先塗料を選択します
変換元の塗料は「30:ダークグリーン」、変換結果表示は「全て」とすると
各塗料の近似色が表示されます
★の数で似ている度合いを表しているんでしょうか
ということで、ハンブロールの№30:ダークグリーンは、ファレホでは ModelColor の70.970 、 70.895 が近似色、Model Air では、71.267 、 71.014 が近い色ということになります
このサイトでは、ハンブロール、Mr.カラー、タミヤ(アクリル/エナメル)、Revellカラー、AKインタラクティブ、mig、TESTORS、ファレホ、FS、RAL、RLMなどの相互変換が参照可能です
このようなサイトは、稀にとんでもない間違いが平気で書かれていることもありますから、何か所か同じようなサイトで確認してみることをお勧めします
1/48 零式艦上戦闘機 五二型 製作
ハセガワの1/48 零戦シリーズ、今回は五二型を作ります
十二試艦戦から一一型、二一型、三二型、二二型と作ってきました
この五二型から六二型、五四型/六四型、零式練習戦闘機、二式水戦と、ハセガワだけでほぼ全ての型が揃うのです
五二型には甲、乙、丙の他に夜戦型がありますが、次回以降のお楽しみということで、今回は4機同時に製作します
五二型は三菱と中島で生産されたため、胴体後部の塗り分けが違います
主脚格納庫内部も三菱製は下面色と同じ、中島製は青竹色となっているようです
まるで今回の製作に合わせてくれたかのように、VICカラーの零戦(三菱)カラーセットと零戦(中島)カラーセットも入手できたので早速使ってみます
キットはどれも中古キットとして購入しているので若干デカールが心配ですが、尾翼の機番以外は何とかなるのであまり心配していません
今回の五二型のキットの塗装とマーキングは
・五二型:2006年12月発売「零戦フルセット(15機種)」のバラシ品
653空 空母瑞鶴搭載機/253空 岩本徹三飛曹長機
・五二型甲:09864:652空 空母隼鷹搭載機/252空館山基地所属機
・五二型乙:2006年12月発売「零戦フルセット(15機種)」のバラシ品
653空戦闘第166飛行隊所属機
・五二型丙:09606:'サムライ' 横須賀空 坂井三郎中尉機/252空 岩本徹三少尉機
この中から選んでいくことになります
また、五二型と五二型丙の横須賀空所属機が中島製、五二型甲と五二型乙が三菱製なので、塗り分けて作ってみたいと思います
いつものようにキットの紹介から
・五二型
・五二型甲
・五二型乙
日の丸の中に漢字が入っています
・五二型丙
丙はパーツ分割が他の型とは違い、金型も若干違うようです
早速組み立てていきますが、コックピットは他の型とほぼ同じ、丙型だけが座席の形状が違います
機首の機銃口から中へ落ちないよう裏から蓋をするのは同じ作業となります
今回は薄いプラ板を充てて隙間にパテで埋めています
また、五二型のみ主翼の機銃口と主翼下面の膨らみ(凸部)を削り落とす必要があります
コックピット内部はVICカラーのコックピット色(三菱系)で塗った後はスミ入れ省略、シートベルトはいつもの「紙創り」の日本機用シートベルトを使いました
不思議なのは、操縦席後方風防内部の色指定です
今回作っている4タイプ全て違う色の指定になっています
↑五二型は、C127:コックピット色(中島系)
↑五二型甲は、C116:RLM66ブラックグレー
↑五二型乙は、C126:コックピット色(三菱系)
↑五二型丙は、C125:カウリング色
これだけ同じメーカーのキットで違う色の指定がされていると、どれが正解なのか迷ってしまいますが、参考にしている書籍「日本海軍機の塗装 ソコハ何色?」を信用して艶消しの黒とします
胴体と主翼を貼り合わせ、4機「士」の字になりました
細かい部分が微妙に違うので、型の識別をするためにあちこちにマスキングテープで目印をつけています
主翼と胴体の合わせ目にはやはり目立つ隙間ができるので、ファレホのパテで埋めています
(続く)